徒然なるままの邦ロックレポート

ライブレポートをメインに

12/2 渋谷O-Crest

CRAZY VODCA TONIC(CVT)


この3月14日に初の全国流通盤「書を灯す」をリリースしてから、早8ヵ月、2枚目の流通盤となるアルバム「万物の独白」を引っさげ、CVT広島県福山市から渋谷O-Crestに乗り込んだ。


彼らは東京ワンマン公演の場所を約束の地である渋谷O-Crestを選んだ。観客の暖かい拍手に迎えられVo.池上、Gt.奥本、Ba.進、Dr.坂本は登場した。張りつめた緊張感・ライブへの高揚感が交錯するのを打ち破ったのが「前人未踏」だった。CVTを代表するロックナンバーからスタートすると、「踊り子は笑う」「言訳を知る」「盲目のピアニスト」を立て続けに披露。「この拳を上がるのを見にやって来ました」とフロアを煽る。そう煽る彼の目には、光るものがあった。


彼らの地元・福山では熱烈なファンが多く、またショップ展開の力の入れ具合がスゴいと聞いたことがある。その愛すべく地元について語るMC。地方バンドが東京に来るだけでも大変だ。それが今日、このO-Crestがいっぱいになって嬉しいとVo.池上が話し、場内はより一つになった。CVTはVo.池上が両親に宛てて作った曲と明かした「ヒーローの内情」でライブを再開し、「雨のあとに」「愛は、溢れるより零れる」「光源の花」「君は春の名をそう呼んだ」と続けて演奏。
Gt.奥本、Ba.進、Dr.坂本も胸に突き刺さる演奏を中盤に差しかかっても容赦なく浴びせてくる。会場の照明が少し暗くなりスタートしたのが「共鳴と反発」だ。サビの「涙は渇いたかい」でシンガロングを巻き起こし、観客を高揚させた。
スタンドマイクを片付け、始まったのが「教えを乞う」だ。Vo.池上を白色の照明が照らし、繊細な美声がハンドマイク越しにフロア内を包み込み、エモーショナルな雰囲気に一変した。

 

ここでVo.池上がメンバーを紹介する。Ba.進は先日誕生日。永遠の18歳キャラでいくと宣言しフロア内から失笑をかうも、大食いで有名のDr.坂本が「お腹すいた」と笑いを誘う。そして新曲がカラオケに収録されたのを報告。歌った動画を公式にリプすれば、Vo.池上の採点があるかもという最終番前にユルいトークを挟んだのち、

「夜が呼んでいる」「灯台と水平線」と新アルバムに収録されているナンバーを演奏。

 


終盤に向かい、演奏もフロア内をの情熱も冷めないなか「あなたに出会えてよかった」とVo.池上が語りスタートした「涙の走馬灯」は大合唱。この最高潮に達するムードをさらに突き上げたのは、ライブハウスの照明全て落としスマホのライトで観客が明かりを灯したが「第二走者」だ。フロア内のボールテージが最大級に上がったまま、「黒ヤギさんたら食べずに読んだ」を披露しライブ本編を締めくくった。

 


アンコールに応え登場したBa.進の物販紹介は天然ゆえに不発に終わったものの、、

東京追加公演のアナウンスがあるが日程を間違え減給処分となる。(笑)

 


照明がVo.池上を照射し、今日来てくれたファンへのお礼を述べる。そして「貴方と新たな約束を」と続け、来年、O-Crestの向かいの箱でのライブを新たな約束に公言。

「その約束を叶えるまで歩みをとめない」

だから、貴方も「歩みをとめないでほしい」とフロアに呼びかけ、

ラストナンバーとして「拝啓、名前も知らないあなたへ」が届けられた。演奏終盤、Gt.奥本とBa.進が立ち位置を変えフロア内の一人ひとりに目を合わせていた。観客とCVTが音楽を通して、心を通いあわせ一つの形あるものになった瞬間だった。

そして大きな拍手に包まれてながら、終演を迎えた。

 


…………

 


2月のSAMURAIでの対バン以来のCVT

演奏も何もかもスケールアップしてて、カッコいいロックだなと感じました。

新たな約束を絶対叶えてほしいし、付いていきたいと思う「心洗われる」ライブでした。

第二走者、スマホ持ちながら拳上げてたから筋肉痛も増し増しで…笑

 

 

 

中の人としては、他バンドを通して知り合った方と並びで見れて、行き帰りも語れて嬉しかった。これほど余韻を倍増させることはないかな。

 


というライブレポと感想。

 


(記憶違いもありますので、ご了承ください)

 

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11/14 下北沢LiveHolic

11月14日 @下北沢liveholic

BOYS END SWING GIRL × 空想委員会


BESGの結成、8周年のanniversarylive。その対バン相手に選ばれたのが、初の共演となる空想委員会。メンバーの年齢も違う、接点もない、そんな中、空想を呼ぶところに何かしらの彼らの「想い」が有るのだろう。そんな気持ちに先輩バンドとして、どんなライブを魅せてくれるのか楽しみで会場に入った。

 


その期待を裏切らない演奏は、「マフラー少女」からスタートした。日に日に涼しくなってくるこの季節に合う、空想を代表する楽曲だ。フロア内をエモーショナルな雰囲気にさせて、続けたのが「難攻不落ガール」だ。ハンドクラップも相まり、とてもポップな雰囲気に一転包まれる。さらに「波動砲ガールフレンド」を続け、空想委員会なりのポップさを全面に出し、Vo.三浦もサビではsayとフロアと一体感を醸成させる。

 


3曲終わり、委員長が口を開く。「ガールといえば空想委員会、空想委員会なりのBOYS END SWINGIRL(発音良く)をお楽しみください」と宣戦布告し、「僕が雪を嫌うわけ」の演奏が始まった。躍動感あるイントロとは打って変わった「切ない」曲を披露し、続けて「私が雪を待つ理由」を投下。フロア内には冬がくることに対する寂しさ・切なさが漂っていた。その雰囲気を打ち破ったのが、疾走感あるロックナンバー「春恋、覚醒」だ。イントロからテンポの早い、攻めてる演奏が鳴り響く。どこかソワソワする春を待ち遠しくさせる。Gt.佐々木が「もう一度、夏を思い出して暑くさせようぜ」と煽り、「劇的夏革命」がスタート。夏らしい爽やかポップ曲でフロア内も盛り上がり、サビ最後の「きっとー、きっとー」を「もっとー、もっとー」と聞こえるほどであった。

 この盛り上がりをさらに最高潮にさせたのが、彼らのライブ定番曲である「空想ディスコ」だ。定番ではあるが、久しぶりに見たコールアンドレスポンス、社長コールと場内に熱気を作りだす。なんと言っても、Gt.佐々木の灼熱ギターソロをフロア内で披露。コレでもかというほど、空想委員会のライブの魅力を投下し、はじめて見たオーディエンスも心を撃たれたのだろう、自然と笑顔も多くなっていた。

 最後のMC、「最初、なんだこいつらと思ったでしょ」と佐々木がオーディエンスに語りかけ笑いを誘い、後輩バンドにそして来てくれた方の背中を押す曲を歌って終わると宣言。「エール」が鳴り響いた。空想らしさのマイナス方向にベクトルのある爽やかさとポップさを盛り込んだセットリストの中で、最後にズドンと心に刺さる演奏。これが空想の良さである「緩急」。演奏後、メガネを飛ばした三浦にメガネを掛けてあげる佐々木の優しさ・可愛さも演奏後相まって主役の登場前に暖かな雰囲気に包まれた。


「チョコレイトディスコ」とオーディエンスと軽いコールアンドレスポンスをVo.冨塚が披露し、笑いを誘ってからスタートしBESG。


彼らを代表する曲「フォーエバーヤング」から記念すべく日の演奏がスタート。メンバーのイメージ通りの爽やかで疾走感あるロックナンバーをここから続けて投下していく。「アンハッピーブレイカー」、「リレイズ」が正しくそうだ。Vo.冨塚の綺麗な声を引き立たせる楽器隊の演奏。4曲目に、ハンドクラップ、オタ芸、じゅんちゃんゴーという掛け声を盛り込んでいる「MAGIC」を披露。

初見であった空想ファンのオーディエンスも一緒になってハンドクラップ。かなり盛り上がる、そして彼らの世界観に浸れる1曲であった。続けたのが「花に風」。カッコいいがどこか切ない、優しい楽曲だ。


MCでは、空想委員会との繋がりの話。Vo.冨塚とBa.白澤が高校時代、志津soundstreamでの空想委員会のライブを見に行き、憧れの存在であったと。「歴史と成長」を裏テーマに設定しているとVo.冨塚は語りだし、現在とは真逆の尖ってる時代のゴリゴリのロックナンバーを演奏し始めた。「一寸先の風にのれ」、「clone」、「stray sheep」だ。

曲調も歌い方も全く異なる世界観にフロア内も熱くなり、拳を挙げる人も増えていく。


尖ってるロックナンバーの後には、アルバムNEW AGE から「Morning Sun」を演奏。夏に合う爽やかなポップナンバーで、前3曲とのギャップを見せながら、このアルバムこそ彼らが邦ロック界の新たな時代を作っていくという意気込みの表れなのだろう。

Vo.冨塚は「音楽で世界を変えよう」と思ってはじめた音楽。「聴いてくれてる人も毎日辛いことある中で、音楽や自分達を希望に頑張ってる。自分だって辛いこと沢山ある。だけど、本気で世界を変えてようと思ってる」と熱く語り、「ほしのかけら」で締めくくった。終演後、フロア内からのアンコールを煽るVo.冨塚。8周年記念のライブ。来年も再来年も来てくれるかとオーディエンスに問いかけ、空想委員会ともまた共演したいとラブコール。フロアから寄せられる今後の期待を胸に、「ナスカ」を演奏し記念すべくライブを終えた。   

 


…………

物販には両バンドともメンバーが集結。エリアがもの凄く狭く、ゆっくりできなかったのが残念だったが、両バンドの考案した限定ドリンクを空想考案のを頂くことはできた。

どちらのバンドとも、年齢層の幅広いファンを持ち、優しい雰囲気の人が多い気がした。その相性の良さも有るのだろう、共演者の物販列に並ぶファン多かった。出会いは突然訪れるものだ。その日の思い出として、物販を買う。貢献できる範囲で貢献していく、この姿勢こそファンとの距離が近いバンドを支えていく上で必要なのだろう。なぜなら、自分達は彼らの作る楽曲に心を支えられているのだから。

 

というライブレポートとちょい感想。

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